ロジオンです。
音楽の第20回目はLOUDNESSの40周年記念ニューアルバム「SUNBURST~我武者羅」について書いてみます。初回限定盤を予約して購入しました。年末に休みが取れたのでじっくり聞いています。
私はLOUDNESSの第1期~第4期までが大好きで、オリジナルメンバー再結集後の時期(特に2000年代初期のヘヴィ路線)は少し微妙・・という嗜好なので、その前提で読んでいただければ・・と思います。
【まとめ】
・LOUDNESSのファンであれば安心して聴くことが出来ると思います。特に私のように再結集後に関して「微妙だな・・」となっていた人も、後述のように第1期の雰囲気があるので、どれか好きな曲を見いだせるのかな、と思います。
・(そもそも手に取ることは無いとは思いますが・・、)LOUDNESSを聞いたことがない人やヘヴィな音楽がそれほど好きではない人には、いきなりこのアルバムを聴くのはやめたほうがよいかもしれません。定番どおり先にLOUDNESSのベスト盤や「Soldier of fortune」「Thunder in the east」「Hurricane eyes」「撃剣霊化」などを聞いて、それらが気に入ったあとで聴くことを推奨します。
・2枚組でそれぞれ作風が違うので、昔のレコードのA面・B面を思い出させてくれる感じです。現時点でのLOUDNESS現在地のような1枚目と、バラエティに富んでおりボーナストラックが並んだような2枚目、という印象でした。個人的にはメロディがキャッチーな曲の多い2枚目が好きです。
・日本語詞やところどころで出てくるダークな雰囲気やリフが海外進出前の第1期前半を彷彿とさせます。ただヴォーカルメロディが音楽に乗っているかどうかという点では少し違和感がありました(英詞のほうがスムーズに聞こえるだろうな~という曲もいくつかありました)。
【各曲の感想】
<1枚目>
1) Rising Sun
1曲目はインストゥルメンタルです。重厚な音像が「これから始まるぞ」という感じで気分を盛り上げてくれます。アルバム全体を通して聞いて欲しい、という思いがこの1曲目から伝わってくるような気がします。
2) OEOEO ★オススメ
2曲目はリズムが面白いリフに印象的な歌詞が乗る曲です。1枚目の中ではサビのメロディが好きです。イントロやサビの部分のギターも印象に残ります。
3) 大和魂
某ギター紙ではスコアも掲載されていたので代表曲扱いでしょうか。良い曲だと思いますが、個人的にはサビのメロディがあまり好みではない感じです。ベースソロ~ギターソロの部分は好きです。
4) 仮想現実
個人的にはあまりメロディが好みではない感じです。ヘヴィな曲が好きな人には良いかも。
5) Crazy World
前半のメイン部分は個人的にはそれほど好きなメロディでは無いです。・・が曲が終わったと思ったところで第1期前半っぽいダークなリフが始まります。そこからそのリフに乗せてギターソロが延々と続く部分はLOUDNESSのライブにありそうで好きです。
※どうでも良いですが、LOUDNESSってCrazyがつく曲って多いですね。
6) STAND OR FALL
ベースの山下さんの曲です。リズミカルなリフが印象的な曲です。
7) The Sanzu River ★オススメ
三途の川・・還暦を迎えた方々だから出せる雰囲気かな、と思います。高崎さんが歌っています。前半の優しい雰囲気から後半のシャウトに変わる部分まで全体的に好きです。
8) 日本の心
スピーディかつヘヴィなメタル曲に日本の心・・と印象的な歌詞が乗ります。なんというか・・新感覚です。
<2枚目>
1) 輝ける80's ★オススメ
海外進出していた頃の第1期後半のメジャーな雰囲気がある曲です。昔は良かった・・というだけで終わらず、前向き感が歌詞やメロディから伝わってくる感じがします。
2) エメラルドの海 ★オススメ
前曲同様、80年代中盤の雰囲気が強い曲です(特にリフ)。ただサビ~ギターソロのメロディは新しい感覚というかLOUDNESSにしてはかなりキャッチーです。個人的にはアルバムの中で2番目に好きな曲です。
3) 天国の扉 ★オススメ
エディ・ヴァン・ヘイレンへのトリビュート曲だそうです。歌詞はそのままエディを歌ったものですが、明るい曲調やギタープレイなどはVAN HALENっぽくて、80年代中盤のLOUDNESSの「Long Distance」「Let it go」「Rock'n roll Gypsy」を彷彿とさせます。
4) All will be Fine with you ★オススメ
哀愁漂うギターとヴォーカルメロディが印象的です。パワフルなサビよりAメロが個人的にはとても好きです。
5) Fire in the Sky
ヘヴィな曲が好きな人には良いかもしれません。私はちょっと・・という感じでした。ただ曲中に「誕生前夜」「戦慄の奇跡」「魔界転生」「撃剣霊化」と出てくる部分はテンション上がりました。
6) HUNGER for MORE ★オススメ
サビがとてもキャッチーで印象的です。ギターソロも印象的なフレーズでまとめられていてアルバム中で一番好きな曲です。
7) The NAKIGARA
脳梗塞から復活したドラムの鈴木さんが作詞作曲に関わった曲です。壮大なイントロからヘヴィなリフが続きます。
8) Wonderland ★オススメ
しっとりとした雰囲気のある曲です。なんとなくですが第4期の音を思い出しながら聴きました。後半のギターソロも哀愁を帯びていて好きです。
<おまけ 3枚目(DVD)>
2020/11のスペシャルライブ映像です。代表曲が並んでいる一方でHigh Try や Road Racerなど懐かしい曲もプレイされています。コロナで観客も声が出せないライブではありますが、パフォーマンスが充実しているので、大変楽しめました。
Rock Shockのギターソロに入る前の鈴木さんがアップになる場面とか、回復されたんだな~と目頭が熱くなるような感じでした。
色々書きましたが、個人的には「買ってよかったな」と思うアルバムでした。特に2枚目はずっと聴いています。家族からも言われましたが、若い時に好きだったアーティストがまだ活動している事自体がすごく幸せなことだとも思います。いつか余裕がある時に過去のLOUDNESSについても書いてみようと思います。
今回は以上です。