ロジオンです。
音楽の第5回目は、ZI:KILLを取り上げてみます。
正直なところ20年以上聞いていなかったのですが、偶然youtubeでLIVE映像を見かけて再度聞いてみました。
(昔はCDで音源を手に入れるのも苦労していましたが、今は簡単に色々な媒体で音楽を探せるので本当に便利な世の中になったものだと実感します。)
きっかけは友達からの紹介・・というより、最初は無理やり聞かされたような感じでした。まだ音楽も殆ど聞いていなかった時期でしたが、友達以上にハマってしまい、なけなしのお金をはたいてCDを購入し、CDの貸し借りをしていた記憶があります。
当時は友達の影響でXを聞いていたのですが、TOSHIさんの高音ボーカルはそれほど好みではなかったので、ZI:KILLのTUSKさんの低音が魅力的だと感じました。
【ZI:KILL超概略】
・日本のロックバンド(1987~1994)。
・いわゆる「ヴィジュアル系」。人脈的にはXのHideとつながりあり。
・Vo:TUSK(今はSLUT BANKSで活動)、G:KEN、B:SEIICHI
・音楽的には「ごった煮」という感じ
ハードロック、パンク、ポップなど、色々な面がある。
【特に好きな曲】
1) SUICIDE~想い出なんて...
ZI:KILLのメジャー1stアルバム「Desert Town」収録曲です。
亡くなってしまった人とそれを引きずっている自分のことを歌った曲(実話に基づくと聞いたことがあります)で歌詞も曲調も暗いのですが、私がZI:KILLの中で一番好きな曲です。
TUSKさんのむき出しな感情表現に心を揺さぶられた記憶があります。
"二度と会えないやさしさにただ埋もれたいだけ"
と何度も繰り返すサビの歌詞や、中盤からの
"壁に飾られた動けぬお前がいつもほほえんで俺を見つめる”
からラストに向けて徐々に盛り上がっていく部分が印象的です。
KENさんのイントロ・間奏・ラストのギターソロも哀愁漂う感じのメロディーでとても好きです。youtubeでライブ映像を初めて見ましたが、ベースもかなり格好良いことに気づきました。
2) 笑ってごらんよ
この曲も「Desert Town」の曲です。
このアルバムの終盤は「笑ってごらんよ」→「SUICIDE(自殺)」→「PARADISE(天国)」と続きます。(アルバム全体としてコンセプト・アルバムに近い構成なのかなと思います。)
内省的な歌詞が印象的なメロディーのリフに乗る曲です。
"僕の前で笑ってごらんよ そっと僕を笑ってごらんよ
みんなが僕にしてるみたいに 僕のことを笑ってごらんよ”
の部分のメロディーが特に好きです。
歌詞は追い詰められた人の心情をほぼストレートに書いてある感じです。
"いつから僕はここにいるの
いつになれば死んでしまうのか
いい事なんか何もしていない
だけど悪いこともしていない"
このあたりを聞くとTUSKさんの歌い方も含めて胸が締め付けられるような感じがします。悪いことをしていなくても追い詰められる状況になると、こんな風に叫びだしたくなるときがあります。。
ちなみに、私が最初に弾くことが出来たギターソロがこの曲です。リフよりソロの方が技術的には簡単なのですが、少ない音数でこれだけ印象的なギターソロを作ったKENさんのセンスには脱帽です。
この曲もyoutubeで初めてライブ映像を見ましたが、TUSKさんがかなりフェイクを使っていて感情むき出しですね。(youtubeのコメントで誰かが書いていましたが、原曲よりかなり速いです。そういった荒削りな部分も含めて魅力なのかも)
Zi:Kill 笑ってごらんよ(Desert Town Tour 1991)
3) SLOW DOWN
シングル曲です。アルバムとしてはメジャー2nd「In the Hole」収録。
メロディーは聞きやすい普通のロックっぽい感じ。私はAメロの歌詞とメロディーが好きです。
歌詞は特に
"人を傷つけて手に入れた物の全てが俺には無価値なものに見える”
の部分が好きです。実際には誰も傷つけないで手に入れられる物なんて皆無に等しいのだと思いますが、それでも心構えとして持っておきたい、と聞く度に改めて感じさせられる曲です。
この曲もライブバージョンをyoutubeで初めて見ました。アコースティックアレンジも素晴らしいです。
ZI:KILL - SLOW DOWN (acoustic live ver.)
4) NO MORE TO SAY
アルバム「In the Hole」収録曲です。
サビのメロディーがとてもキャッチーで印象的です。あまり激しい曲でも無いので聞きやすいかと思います。たまに歌いたくなります。
5) 少年の詩
アルバム「Desert Town」の中盤(6曲目)に収録されている曲です。
弾き語りのフォークソングのような感じの曲に内省的な歌詞が乗ります。学生時代に聞いていた頃は、冒頭の
"行き場のない俺がいる のたうちまわってるだけ"
の部分から感情移入してしまう感じでした。
パンクっぽい曲は少し苦手だったりしますが、むき出しの感情表現や一部の曲で見られる哀愁溢れるメロディー、そしてTUSKさんの低音ボーカル(+七色の声)は、今の時代に聞いても私は魅力を感じました。
CRAZEやTHE SLUT BANKSなど、各メンバーは以降も活躍されていますので、いずれ腰を据えて聞いてみようかなと思います。(雑誌で久しぶりにTUSKさん・・今は板谷 祐さん の姿を見ましたが、かなりラフな外見になっていてびっくりしました。)
今回は以上です。