ロジオンです。
今回は行動経済学の本の中でも有名なダン・アリエリー先生の「予想どおりに不合理(Predictably Irrational)」の後半に関して自分の備忘メモを整理してみました。
【自分用の備忘メモ】
5) 先延ばしと自制心
人間は目先の満足のために長期目標をすぐ諦めてしまう。
(やるべきことをすぐやった方が合理的なのに、なかなか出来ない)
色々と防ぐ方法はあるかも。
(1)自ら宣言する。
・例えばレポートの期限を以下とした場合、
①自由
②自分で宣言する
③教師が設定する
だと、一番レポートの出来が良いのは③
但し自分で宣言した②の方が完全自由の①より良い。
(2)単純化
車の点検:部品毎の個別よりパックにして定期化する。
→部品ごとの間隔に不整合がある。
→但し顧客が混乱しないので点検に出さないよりマシ。
(3)定率より変率が怖い
ラットを使った実験:②の方がやる気が出てしまう。
①定期的に餌が出る状況(100回押したら出るなど)
②適当な回数押すと餌が出る状況
※ギャンブルと同じ
6)高価な所有意識
自分が持っているものを過大評価する傾向がある。
例①デューク大のバスケットボールのチケット
人気のチケットに関して・・
同じ一群が所有者と非所有者に分かれた場合
所有者はave:$2400なら打っても良い。
非所有者はave:$170なら買う。
→元は同じくらい欲しがったはずだが、14倍の差。
7) 選択の自由に関して
別の選択の自由が無くなるということに耐えきれない。
例①扉ゲーム
赤・青・緑の扉を合計100回クリック。
→各扉ではそれぞれの範囲の金額が手に入る。
数回開けない扉は消える、というルールを入れると・・
→挑戦者は扉が消えないように各扉を飛び回る。
(他扉に行くときにペナルティを課しても同様)
例②物の購入
デジカメで似たような機種を選ぶのに数ヶ月
→その数ヶ月の間に撮れた写真の方が価値があるのに・・
※人々は機会がないことではなく、機会がありあまっていることに悩まされている。
8) 予測の力
予測や期待の力は大きい。
例①コーラ
→比較試験でどちらも自社が美味しいとの結果をアピール。
コカ・コーラ:どちらのコーラかを知っている状態で比較試験
ペプシコーラ:ブランドを伏せて飲み比べ試験
コカ・コーラのブランドイメージが市場で優位に立たせている。
9) 価格の力、プラセボ効果
偽手術でも暗示の力で効いてしまう(治ってしまう)。
同じ薬でも高い価格で買った方が効く。
あらためて読むと非常に面白く、ためになる本だと実感します。大事なのは、不合理な行動を取ってしまうことを自覚しながら日々の行動を考えることだと思います。なかなか実践出来ませんが・・。
今回は以上です。