自分用の備忘録(ロジオン)

主に趣味(本・音楽・ゲーム)、ペット日記などを書いていきます。

【本・漫画の感想-8】銃・病原菌・鉄 下巻(ジャレド・ダイアモンド)

ロジオンです。

 

今回はジャレド・ダイアモンド博士の「銃・病原菌・鉄(下)」(草思社文庫 倉骨彰さん訳)の感想を整理してみました。

 

以下は自分用の備忘メモとして。

5) 文字

 ・文字は情報を容易に正確に説得力のある形で伝達。

 ・文字システムの発明は数えるほどしかなく、極めて難しい。

  また文字使用方法も初期は限定されていた。

  書記を雇うのには食糧生産によるゆとりが必要。

 ・文字による表記は以下の3つの方法あり。

  一つの文字 → 一つの音 or 一つの意味 or 一つの音節 

        最も多いのはアルファベット。

   表意文字の代表は漢字。一つの音節の代表はかな文字

   文字の表現力が上がってようやく一般大衆に広まった

 ・「実体の模倣」or「アイデアの模倣」で伝播 

   文字を発達させなかった民族もいる→文字の発祥地から離れすぎていた。

 

6) 技術・発明

 ・発明は必要の母である。最初の発明は人間の好奇心の産物。

  →どう使ってよいか分からないものも多い。

   元と違った目的で使用されることも。

 ・技術は累積的に進歩するもの。

  優秀な発明家→有能な先駆者と有能な後継者に恵まれた人。  

 ・社会が技術を受け入れる4つの要因:

   経済性、社会的ステータスとの関係、

   既存のものとの互換性、メリットのわかりやすさ。

 ・技術も独自の発明より外部から取り入れる場合が多い。

 

7) 集権的な社会

 社会は以下の順番で大きくなっていく

 ①小規模血縁集団→②部族社会→③首長社会→④国家

 ・集団が大きいと知らない人同士の紛争解決が難しくなる。

  社会的な意思決定も難しくなる。

  よって権力を行使できる存在を限定する。

 ・様々な職業が存在するには余剰食料が必要である。

 ・また物々交換から再分配経済へ移行していく。

 ・大きな集団への変化は征服や外圧で起こる。

 

  

下巻の後半は繰り返しの内容も多いのでメモは省略します。

 

エピローグに書かれていますが、歴史について、短時間の出来事を予測することは難しくても、かなり長い期間で起こる出来事については、本書のように一般則を導くことは可能かもしれない、と感じました。

 

今回は以上です。